ksmt.com流
野球の試合結果(明オリ試合結果)
ホームページの作り方

ksmt.com チャンネル3 明オリ試合結果をご覧頂き、まことにありがとうございます。
私がどのようにしてこのホームページを作っているかご紹介します。

野球はグランドが広いし、球が速いし、次にどちらに行くか予測しにくいので撮影が
むずかしものです。また少年野球の試合時間は普通一時間半でして、結構長いです。
この中から一瞬のプレイを静止画に落として行く作業は、一昔前は大変な作業でした。
しかし、ここ数年のデジタル技術の進歩はめざましく、普通のビデオカメラと普通の
パソコンを使えば、比較的簡単にできるようになりました。

私は次のような手順で作っています。

1. ビデオカメラで撮影します
    1.1 ビデオカメラについて
    1.2 三脚について
    1.3 撮影のコツ

2. ビデオから静止画をパソコンに取り込みます
    2.1 パソコンについて
    2.2 取り込みソフトウェアについて
    2.3 取り込みのコツ
    2.4 スコアブック
    2.5 取り込み枚数
    2.6 インターレースとプログレッシブ

3. 静止画を見やすい大きさに加工します
    3.1 加工に使うソフトウェア
    3.2 見せたい部分だけを切り取ります
    3.3 縮小(場合によっては拡大)します
    3.4 コントラストなどを調整します(私はしませんが)
    3.5 ファイル名について

4. ホームページ上に静止画を貼り込み、説明文を書きます。
    4.1 ホームページ作成ソフト
    4.2 絵の貼り込み
    4.3 コメント追加

5. 作ったページを簡単に見られるようにリンクを張ります。

6. ファイルをサーバーに送ります。

7. 新しいページができたことを掲示板やメールで宣伝します。



1. ビデオカメラで撮影します。
記念撮影なら普通のカメラやデジカメがよいのですが、試合経過が分かるような絵を撮ろう
とすると、ビデオカメラに頼るほかありません。


1.1 ビデオカメラについて。
私はソニーのHandicam DCR-TRV7を使っています。1997年 3月 25日に発売されたもので
購入後5年が経っていますが、まだ何とか使えています。MiniDVテープを使ったデジタル
ビデオカメラには一般的にパソコンと接続するための端子(DV端子,IEEE1394,iLINK)が
あります。この端子がついていれば、パソコンと直結して簡単に静止画が取り込めます。



1.2 三脚について。
三脚も必需品です。一時間半以上手持ちで撮れないこともありませんが、大変です。
私は普通のカメラ用の三脚を使っています。ある程度しっかりしていて、水平にパン
できれば、どんなものでもかまわないでしょう。


1.3 撮影のコツ
少年野球でも試合時間は通常一時間半以上かかります。普通のビデオカメラのテープは
60分ですので、ずっと撮影しているとテープが足りなくなります。また、後で静止画を
取り込むとき、できるだけこまめに切って撮影しておいたほうが助かります。
私はランナーがいないときには一球一球切っています。ランナーが出ると、牽制球や
盗塁がありますので、撮影しっぱなしにしておきます。チェンジのときなども切ります。

この方法で、一時間半の試合をビデオテープに収録すると、普通40分くらいになります。
ビデオから静止画を取り込む作業時間は、テープ収録時間の最低でも二倍はかかります。

本当はバックネット裏から撮影するのが一番良いのですが、ネットが邪魔になったり
立ち入りできなかったりしますので、バックネットをベンチの間くらいから撮影することが
多いです。

私はズームをバッターに合わせておき、ピッチャーの方向を向けます。ピッチャーが投げて
バッターが打つところを、カメラを水平にパンすることにより撮影しています。三脚の
構造上、水平方向のパンが楽だからです。

打った場合、打球の行方を追いますが、これが難しい。広角にズームして打球を追い、
見つかったところで、望遠にしていく方がうまくいくようです。たとえ小さくとも、とにかく
捕球シーンが写っていることが重要です。

スコアボードがある場合には、試合終了時点で撮影しておくとよいでしょう。



2. ビデオから静止画をパソコンに取り込みます。
ビデオの中には静止画がたくさん入っています。この中からホームページで使用する
絵だけをパソコンに取り込みます。普通JPEG形式で取り込むのが良いでしょう。


2.1 パソコンについて。
Sony VAIO PCG-Z505NRを使っています。小さなA4ノートパソコンです。
ビデオカメラとつなぐ端子(IEEE 1394と言ったりiLINKと言ったりします)がついていて、
ビデオカメラから静止画を取り込むソフトがついていれば、どんなパソコンでもかまい
ません。今は大丈夫だと思いますが、昔はソニーのビデオカメラとソニーのパソコンを
使うのがもっとも確実だったので、この組合わせにしています。


2.2 取り込みソフトウェアについて。
ソニーVAIOに標準でついている、ソニー製のDVgate Stillというソフトを使っています。
パソコンの画面にビデオの動画が出ますので、ここぞというところで取り込みのボタンを
押します。


2.3 取り込みのコツ。
ビデオテープは構造上、巻き戻しが始まるまで時間がかかります。取り込みたい場面
を通り越してしまった場合、巻き戻すのが面倒です。できれば、テープを送りながら
取り込みたい場面だけをパシパシと取り込みたいものです。

ビデオテープの中には一秒当たり約30枚の絵が入っています。60分テープの中には
10万8千枚の絵が入っています。バットにボールが瞬間や、野手が捕球する瞬間を
テープをコマ送りしながら探すのは大変な作業です。しかし、DVgate Stillというソフトを
使えば比較的簡単です。取り込みボタンを押したら、その前後15枚、合計30枚
(1秒相当)の絵が自動的に取り込まれています。多少ボタンを押すタイミングがずれても、
30枚の中から最適な絵を探して保存することができます。これにより、テープ巻き戻しの
回数を大幅に減らせます。

しかし、バッターがいつヒットを打つか、野手がいつファインプレイをするかが予測
できなければ、やはり何度も巻き戻す必要があります。



2.4 スコアブック
そこで、登場するのがスコアブックです。スコアブックがあれば、何球目に何が起こった
かが書いてあります。スコアブックに6球目にヒットを打ったとかいてあれば、6球目で
取り込みボタンを押せます。実際問題、スコアブックがないと、今が何回で何アウトなのか
すら分からなくなってしまいます。スコアブックが見られない場合には、取り込みを
はじめる前に、ビデオを見ながら自分なりの簡単なスコアブックを作っています。
結局こうした方が、速く終わるようです。


2.5 取り込み枚数
ついつい枚数が多くなってしまいます。私の場合、大体アウト数と同じ枚数(21x2=42)
枚より少し多くなってしまいます。特にいい試合で勝った時は60枚くらいになって
しまいます。一枚一分くらいのペースで取り込めればいいのですが、なかなかそんなに
いまくいきません。


2.6 インターレースとプログレッシブ
 
ビデオテープには左の絵のようにインターレスで書かれています。一秒間の30枚の
完全な絵を取り扱うのは大変なので、半分だけ扱います。縞模様が見えますが、
ある時刻には奇数段目を扱い、1/30後に偶数段目を扱います。

静止した1枚の絵にするには、2枚の縞模様を合成します。DVgate Stillでは
”フィールド補間をして画像を保存”という機能があります。合成された絵は縞模様
ではなく、完全な絵ですので、これをプログレッシブといいます。

なぜこんなことを説明するかというと、よく間違えてフィールド補間をしないで保存
してしまうことがあるからです。すごく押し間違えやすいところにボタンがあるんです。
間違えていても気が付かないんです。やっと全部絵が取り込めたと思ったら、
全部縞模様の時は、ショックです。



3. 静止画を見やすい大きさに加工します

ビデオから取り込んだ絵はこんな大きさになります。(640 x 480ドット)53キロバイト

これでは大きすぎて見にくいです。またデータ量が大きく53キロバイトと大きく、インターネット
で見るのに時間がかかります。

加工済みの絵はこんな感じです。(127 x 200ドット)4キロバイト



3.1 加工に使うソフトウェア
QV-LINKという昔のソフトを主に使っています。カシオQV10というデジカメに付属して
いたソフトです。

といってもタダではなく、別売りのパソコン接続キット(5千円)に入っていました。
QV10はデジカメの元祖でして、この前NHKのプロジェクトXでも取り上げられて
いました。とにかく今のデジカメの隆盛はQV10抜きには語れないのです。
平成7年発売だそうですから、かれこれ7年前のソフトです。

なんでこんな古いソフトを使っているかというと、
・必要なショートカットを全部覚えている。Alt-RP, Alt-RL, Alt-FEだけ覚えれば
 メニューなんかいりません。肩こりの私としては、マウスはなるたけ使いたくない。
・軽い。速い。なにしろクロックが100MHz、メモリーが8MBのPCで堂々と動いていた
 ソフトですから。
・インストールが簡単。わたしのマシンはよくCドライブが壊れますが、Dドライブに
 ファイルを置いておけば大丈夫。インストールなんて必要ありません。CDを探す
 必要もありません。

QV10自体は残念ながら去年壊れてしまい、今はありません。ソフトだけ生き残って
います。



3.2 見せたい部分だけを切り取ります
思い切って切り取ります。(Alt-RP)


3.3 縮小(場合によっては拡大)します
ホームページに貼ることを考えると、全部同じ大きさに縮小するのが普通だとは
思いますが、QV-LINKの場合横長(3:2)にしかできなくなってしまいます。私の場合
どうしてもたこれを縦長の絵が多くなりますので、縦のサイズだけを200ドットに合わせて
横はバラバラです。


3.4 コントラストなどを調整します(私は最近しませんが)
以前コントラスト自動調整(Alt-RA)をすべての絵にかけたのですが、あまり評判がよく
なかったので、今はやめています。曇りの日はコントラストのない絵になります。


3.5 ファイル名について
皆さんご存知だとは思いますが、保存するときのファイル名は、英文字の小文字、
数字、"-", "_"だけを使った方が安全です。間違っても漢字とかスペースとかは
使わないで下さい。後で困ります。



4. ホームページ上に静止画を貼り込み、説明文を書きます。
さて、いよいよ本題のHTMLファイルを作ります。


4.1 ホームページ作成ソフト
私は主にふたつのソフトを使っています。
・Netscape Composer
 簡単なページしか作れませんが、普通はこれで十分です。軽いですし、タダですし。
・IBM ホームページビルダー
 ちょっと難しいことをするにはこちらを使います。時々落ちます。

凝ったホームページを作るときには、次のようなソフトも時々使います。
・Macromedia Flash5
 アニメーションと作ったり、ゲームを作ったり、動画を連続した静止画に落としたり。
・Micrografx Simply3D
 三次元のアニメーションを作るときに使います。簡単です。便利です。
・Sony DVgate Motion
 動画をビデオから取り込むときに使います。
・Ulead VideoStudio
 動画を編集するときに使います。



4.2 絵の貼り込み
絵の入っているフォルダー開いて、ファイルをマウスでComposerに放り込めば
貼れます。俗に言うドラッグアンドドロップですね。


4.3 コメント追加
好き勝手なコメントをつけます。悩むのは次の点です。
・ヒットかエラーか? それともフィルダースチョイスか?
・だれのエラーか?
こんなことは試合の進行上はどうでも良いことなのですが、やはりエラーをした
本人およびご家族が見ていることを考えると慎重にならざるを得ません。ヒットか
エラーかについて全くコメントしないというわけにもいかず悩みます。

そこで、スコアブックが再び登場します。スコアラーが誰々のエラーと書いていれば、
悩むことはありません。スコアラーに従います。ただ、自分がスコアを書いた場合
には、少し悩ましいです。まあ、スコアとホームページに整合性がないよりはましです。

これでめでたくHTMLが完成し、自分のパソコンではホームページが見られる
ようになります。



5. 作ったページを簡単に見られるようにリンクを張ります。
せっかく作ったページですので、できるだけたくさんの人に見てもらいたいものです。
そのためには、いろいろなホームページにリンクを張って、簡単に見つけられるように
することです。普通は自分のホームページのトップページにリンクを張ります。
私の場合、
    http://www.ksmt.com/index.html
    http://www.ksmt.com/sports.htm
からすぐに各試合の結果に行けるようにします。

その他に野球チームの公式ホームページなどにもリンクを張ってもらいましょう。
明治オリオンズの場合、
    http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/6280/snapshot.html
です。



6. ファイルをサーバーに送ります。
FTPと呼ばれる方法を使って、自分の使っているプロバイダーのサーバーにファイルを
全部送ります。送り方は、プロバイダーの指示にしたがってください。3.5で説明した
ようにファイル名には気をつけてください。



7. 新しいページができたことを掲示板やメールで宣伝します。


これでおしまいです。簡単でしょ? あなたもぜひお試しください。


ksmt@ksmt.com inserted by FC2 system